公共工事を受注したい場合には、経営事項審査を受審し結果通知書を得たうえで、「公共工事参加資格登録申請」をする必要があります。
経営事項審査とは
経営事項審査は、公共工事を直接請け負おうとする建設業許可業者を客観的に審査する制度です。
建設業許可業者の工事施工能力や経営状況などを指標によって評価します。
公共工事の契約は、ほとんどが入札によっています。
この入札の参加資格を得るためには、
- 入札参加資格要件
- 客観的事項
- 主観的事項
の3点をクリアする必要があります。
このうち2.に該当する部分を審査するのが『経営事項審査』です。
『経審』と略して称されることが多いです。
群馬県知事許可では群馬県知事、大臣許可では国土交通大臣の審査を受けます。
経審は、
- 経営規模等評価申請
- 総合評定値請求
の2つに分かれており、総合評定値の算出まで行うかどうかは、申請者自身が決めることができます。
「群馬県建設工事請負業者選定要領」には、「級別格付けの基準」と「発注標準金額区分」がそれぞれ別個に独立した表で表現されています。
個別に表記している業種と「その他」にまとめている業種の分類が、両者では異なるため、表のどこを照らし合わせればよいのかが、分かりにくいかもしれません。
そこで、両者を一体にして、見やすい表にまとめてみました。
級別格付けの基準・発注標準金額区分
平成29年11月01日 施行
土木一式工事業者
等級 | 総合数値 | 発注標準金額 | ||
A | 970点以上 | 2,000万円以上 | ||
B | 810点以上 970点未満 | 800万円以上 2,000万円未満 | ||
C | 810点未満 | 800万円未満 |
建築一式工事業者
等級 | 総合数値 | 発注標準金額 | ||
A | 940点以上 | 8,000万円以上 | ||
B | 750点以上 940点未満 | 1,000万円以上 8,000万円未満 | ||
C | 750点未満 | 1,000万円未満 |
電気工事業者
等級 | 総合数値 | 発注標準金額 | ||
A | 840点以上 | 1,000万円以上 | ||
B | 680点以上 840点未満 | 300万円以上 1,000万円未満 | ||
C | 680点未満 | 300万円未満 |
管工事業者
等級 | 総合数値 | 発注標準金額 | ||
A | 840点以上 | 1,000万円以上 | ||
B | 700点以上 840点未満 | 300万円以上 1,000万円未満 | ||
C | 700点未満 | 300万円未満 |
水道工事業者
等級 | 総合数値 | 発注標準金額 | ||
A | 840点以上 | 1,000万円以上 | ||
B | 700点以上 840点未満 | 500万円以上 1,000万円未満 | ||
C | 700点未満 | 500万円未満 |
舗装工事業者
等級 | 総合数値 | 発注標準金額 | ||
A | 840点以上 |
1,000万円以上 |
||
B | 700点以上 840点未満 | 300万円以上 1,000万円未満 | ||
C | 700点未満 | 300万円未満 |
鋼構造物工事業者
等級 | 総合数値 | 発注標準金額 | ||
A | 760点以上 | 1,000万円以上 | ||
B | 660点以上 760点未満 | 500万円以上 1,000万円未満 | ||
C | 660点未満 | 500万円未満 |
機械器具設置工事業者
等級 |
総合数値 | 発注標準金額 | ||
A | 800点以上 | 1,000万円以上 | ||
B | 680点以上 800点未満 | 300万円以上 1,000万円未満 | ||
C | 680点未満 | 300万円未満 |
電気通信工事業者
等級 |
総合数値 | 発注標準金額 | ||
A | 790点以上 | 1,000万円以上 | ||
B | 670点以上 790点未満 | 300万円以上 1,000万円未満 | ||
C | 670点未満 | 300万円未満 |
造園専門工事業者
等級 |
総合数値 | 発注標準金額 | ||
A | 790点以上 | 1,000万円以上 | ||
B | 670点以上 790点未満 | 300万円以上 1,000万円未満 | ||
C | 670点未満 | 300万円未満 |
その他専門工事業者
総合数値 | 発注標準金額 | |||
A | 790点以上 | 1,000万円以上 | ||
B | 670点以上 790点未満 | 500万円以上 1,000万円未満 | ||
C |
670点未満 |
500万円未満 |