ーReasonー
ムダをそぎ落として、お話に集中したい。
お客様には本気で話してほしい。
ぼくも本気でお話を聞きたい。
無料相談で問題がすべて解決できるのなら報酬をいただけることはないでしょう。
ぼくたちは、依頼者からの報酬で事務所を運営しています。
ですから通常は、無料の相談者を有料の依頼者にかえるという工程が発生するわけです。
ですが、ふくろう事務所ではこの工程をカットしています。
「ここまでは無料ですが、ここから先は有料です。」
なんか言いにくそうなセリフです。
このセリフを言うタイミングはどこか、見極めることに神経を払いつつ、お話は100%集中して聞く。
そんな器用なマネ、ぼくにはできません。
お客様にも同じことがいえると思っています。
無料と有料の境目が気になって、お話の内容に100%集中できないのではないでしょうか。
目的地に到着する寸前で上がってしまう「タクシーの料金メーター」を、お話している最中ずっと見続けているようなものかもしれませんね。
ですから、このセリフを言わなければならないシチュエーションを、ぼくは最初からつくらないようにしています。
ふくろう事務所に面談に行くときは、料金が発生する。
だけどその分いっぱい話して、いっぱい聞き出してやるぞ。
そんなふうにお考えいただく方が、すっきりしていてずっと健全だと考えています。
市の無料健康診断の問診で、「最近ノドの調子がよくないんです」と言うと、たぶん返ってくる言葉は、
あたりですよね。
健康診断の本質は、身体に異常があるのかないのかを判断することにあるからなのでしょう。
その場で薬を処方してはくれませんし、治療もしません。
そもそも、相談した方自身もその場で治るとは思っていないことでしょう。
一方、内科を受診して「最近ノドの調子がよくないんです」というと、口を大きく開けてノドを見たり扁桃腺を触診したりして、
という、具体的な病名や今後の対応についての回答があるのではないでしょうか。
では、こんな場合はどうでしょう。
健康診断と内科の受診、どちらに近いと思いますか。
Q:内科を受診するかしないか迷ったとき、「無料なら行くけど、有料なら行かない」ですか?
ぼくにはこれしか思い浮かびません。
それでは、内科を受診しようと決めたら、どこに行こうか診療所選びです。
そのとき「初めての患者さんは無料で診ます」をいう診療所を受診しますか?
お問い合わせをいただいた際、ふくろう事務所では、暮らしに関する無料相談はしていないことを明確にお伝えしています。
ですから、それを承知のうえで面談予約をされる方は、その時点でみなさんもれなく本気です。
本当に悩んでいる方・困っている方です。
面談の日には、ぼくが暮らしに関する無料相談をしない理由をお話させていただきますが、みなさん理解・納得なさいます。
そして、本気をたいせつにする事務所の運営方針に賛同しご支持いただいています。
誰かに依頼したいと思っているけど、誰に依頼するのかは、決めかねている。このようなお客様は、どうぞその旨をお伝えください。相談とは明確に区別し、喜んでお客様の【面接】を受けさせていただきます。相性がよさそうだ、任せても大丈夫そうだ、などお客様自身の目でお確かめください。
初めての面談は、ふくろう事務所にお越しいただくことを基本としています。
このような、お客様の不安・疑念をなるべく早い段階で払拭するためには、最初にふくろう事務所をご覧いただくのが一番だと考えています。
ふくろう事務所にお越しいただくのは1度で十分です。
以後は、お招きいただければ、会社・ご自宅へうかがいます。
利用者別ナビもご覧ください。
面談予約をされた鈴木一郎さんが、ご来所され「戸籍の収集を依頼する」とおっしゃったとしましょう。
ぼくが受任者として一番初めにしなければならないこと。それは目の前に座っている鈴木一郎さんが、間違いなく本物の鈴木一郎さんだと確認することだと考えています。
ぼくたち行政書士は、ひとの戸籍や住民票を取得できる特殊な請求書を持っています。
ですから、鈴木一郎さんを名乗る本名:佐藤博の悪事に、結果的に加担してしまうような事態は未然に防がなくてはなりません。
それは、本物の鈴木一郎さんとその家族を守るためにも必要なことだと考えています。
そのため、ご来所いただく際には本人にしか取れない印鑑証明書を持参いただいたり、運転免許証を拝見させていただいたりしています。
とにかく人に会います。
前妻・前勤務先の社長など、多くの関係者に会います。周囲を巻き込んで、協力を依頼し、案件の解決に取り組んでいます。
役場と企業、役場と個人、企業と企業、企業と個人、親と子など、「つなぐ」ことがふくろう事務所の特技です。
そして、ふくろう事務所が提供しているのは「今も、5年後も続く納得感」です。Win-Winの関係を築くことから発想します。
ですから、今いっときの「小さな勝ち」から得られる目先の満足感は追いません。「自分さえよければいい」といった考え方にも迎合いたしません。
遺言や遺産相続は、親族関係や財産の状況といった、とてもデリケートな話題が絡みます。
初めて会った相手に、自分の親族や財産に関する情報を包み隠さずお話しできるほど「相談慣れ」した方は、なかなかいらっしゃらないものです。
どうしても警戒心がはたらいて、
ということになりがちです。
人は、知らない人には大事なことを相談しないのです。
どんなに親しくても隣人に遺産相続の相談をすることはありません。これは理解できる話です。
しかし、ふくろう事務所にお越しいただく方には、隣町や市内でも遠方からお見えにになるかたが多いことを不思議に思っていました。
町内会や廃品回収で顔を合わせるような、ご近所の行政書士事務所や司法書士事務所にも相談しにくいものだそうです。
知り過ぎた人に自分の悩みを打ち明けるのは「恥ずかしい」という心理がはたらくからでしょう。
実は、ぼくもお客様にうかがって初めて、このような「お客様の気持ち」を知ることができました。
人は、知り過ぎた人にも相談しないのです。
ぼくは兵庫県で生まれ育ち、社会に出てからは千葉県暮らしが長かったので、群馬県の方から見るとまだまだ「よそ者」です。
でも逆に、そこがお客様の安心につながっているようです。
生まれも育ちも地元だという相談相手、よくよく話を聞いてみると女学校時代の同級生の息子だった。
何かイヤな気持ちになったという経験をお持ちの方もいらっしゃいました。
近所をよく歩いているから、顔は知ってる。自転車に乗ってる姿も見かける。
事務所の場所は、前に見たことがある。だけど、知り過ぎた仲でもない。
だからちょうどいい距離感で話しやすい、ととらえていただいています。